de la hataraku かすがい実験農場

愛知県春日井市にある自社農場では、化学肥料、農薬を一切使用せず、地域内の有機物を積極利用した環境保全型(地域資源循環型)農業を実践しています。

また畑を活用した企業向け人材育成研修など、農業を通じた価値創造の実験・実践のフィールドにもなっています。

障害者、高齢者、子供、学生、ビジネスマンなど、さまざま立場の方々が集うユニバーサルな農場づくりを目指しています。

年間約50品目に及ぶ少量多品種栽培

大根、玉ねぎ、ジャガイモ等の基本野菜に加え、フェンネルやファジョリーニといったヨーロッパ野菜、伝統野菜など市場では食卓を豊かにする珍しい野菜や、手に入りにくい野菜も、お客様のニーズに応じて栽培しています。

飲食店様や食品事業者様などから、ご希望の品目、サイズなど、お客様のご要望にお応えしてオーガニックなお野菜の委託栽培もおこなっておりますので、お気軽にお問合せください。


持続可能な循環型農業を実践

健康的でチカラのある野菜を栽培するために、栽培期間中には化学肥料、農薬を一切使用せず、地域内で排出される有機物を積極的に活用し、地域資源が循環する環境保全型農業及び環境再生型農業を実践しています。

地域で排出される廃棄物に着目し、貴重な資源としてアップサイクルできるよう、実験的に栽培を行っています。


春日井市内で菌床キクラゲを障害者が携わり、栽培している春日井ファームからキクラゲの栽培終了後に排出される廃菌床を投入しています。

春日井市内で唯一のクラフトビール醸造所、バタフライブルワリーでビールの主原料である麦芽を糖化させた後、麦汁を搾汁した後に残る廃麦芽を微生物の活性資材として活用しています。

近隣の間伐や工事伐採等により排出された伐採木や剪定枝を細かくチップ化し、有機物として土壌改良の資材として投入しています。


土壌微生物が畑と作物の品質を上げる鍵

土壌中に住む微生物量を増やし、それら微生物のチカラを活かしながら、土壌の生物性、物理性、化学性を改善していきます。

立命館大学、久保教授が開発したSOFIX(土壌肥沃度指標)により当農場の土壌を分析したところ、総細菌数は6.8億個/gと土壌中の微生物量が非常に多く、且つ、窒素循環やリン循環などの評価も高く、非常にバランスの取れた良好な有機土壌環境であるとして、<特A>評価をいただきました。


当社農場で栽培された大根を、メディカル青果物研究所で分析したところ、一般的な大根と比較して、抗酸化力(植物ストレス耐性力)およびビタミンC含量が約1.4倍、Brix糖度については約1.2倍と、いずれも高い値が得られ、一方でえぐみの素となる硝酸イオン含量については、約1割と低い値となりました。

土壌中の微生物活性が豊かであることが、作物のチカラを高め、より高品質な野菜の産出に繋がっています。

栽培されている作物の品質を高めつつ、低エネルギー投入型の持続可能な農業を目指しています。



よい畑では、よい作物だけではなく、よい人も育つ

明るく照らす太陽、畑に吹く心地よい風、季節によってさまざまに表情を変える草花、鳥や草木が奏でる音響、踏みしめると感じるふかふかの土壌、そこにあるあらゆるものが織りなす心身共に解放感に満ちた空気感。

畑には普段の生活の中では、なかなか使い切れていない五感を高める事象、体験が溢れています。現地・現物の現実に五感全体を使って触れる体験が、気づく力、感じる力を高め、さらには生きる力(=人間力)を高めてくれます。

土の上に裸足で立つと、まさに大地と繋がった感覚で、まるで体に溜まった毒素が抜けていくような感覚を味わうことができます。畑には心と体が整い、明日への成長の活力を得ることができる場としてのチカラがあるのです。

そして、そんな胸襟を開き、心理的な安全性が確保された状態で得られる人と人の繋がりは、自ずと強固な関係性へと発展していきます。

人と人の繋がりを生み出し、生きる力(=人間力)が高まる畑で、企業の新人教育、部署内のチームビルディング、複数企業間のクリエイティブな人材育成など、様々な人財育成の場として活用しています。

名古屋市に近接した好立地であり、企業で働く従業員やご家族の福利厚生や、近隣に住む方々の農業体験の場としてもご活用いただけます。春夏秋冬、季節ごとに異なる趣を見せる畑で、年間約50種類の野菜が栽培されているため、いつどの季節に訪れても、その時々の旬のお野菜を収穫し、お楽しみいただけます。



各種企業研修企画・運営、農業体験等各種イベント企画、食育・環境教育の事業企画、就労支援施設の就労体験などお気軽にお問合せください。